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愛・地球博に行ってきた(2)

 えーと、前回ちょっと不完全燃焼だったので相当無理をして平日に休暇を取って再来訪。仕事のしわ寄せが。しかし多分日本で万博ってのは一生無いかも知れんし云々と自分に言い訳をしつつ、ともかく二度目。まぁ備忘録(いや別に忘れていけないものでもないが)代わりにちょっとメモを残す。大体は訪問順に書いてある。というわけで今回のエントリは飛ばしてもいいかも。

瀬戸愛知県館:
 入場直後に瀬戸日本館の予約を取ったので、それまでの時間潰しと隣に入ったのだが、思いのほか良かった。愛知県の自然を説明する展示パネルを見た後のシアター、アメリカ館に近いような大型もので参加する歌手の演出と合わせなかなか好印象。後半の展示もスパイラルのような幾何学的美しさがありセンスが良かった。

瀬戸日本館:
 評判が割と良いみたいなので見たが、なかなか良かった。群読シアターがメイン。公式サイトの関係者を見るとシーザー氏あたりでピンと来るかもしれないが、若干アングラの気が無きにしも非ず。とはいえ軽いものだ。まぁ外国人に日本の紹介としていいのかという問題はあるが・・・・・本当に目と鼻の先でやる生々しさは大した物で、日本の政府/公共団体系の館としては一番いいのではないか。それにしても劇団のメンバー皆若い。日本的な美男美女の印象があるが、衣装含めファッション面も結構詰めた設定かもしれない。一日交代で一日20回公演と聞くが、本当に若くないと無理だなぁ。

グローバルハウス脇:
 いわゆるマンモスを展示している事で有名なのがグローバルハウスだが、その横の通り、なかなか工夫している。ガーデニングの好きな母親とか連れて行くと喜ぶかもしれない。両脇が緑の高い壁になっているあたりはなかなか。

トヨタ館:
 人気館の一つ。ただ個人的な印象では、確かに良いほうのパビリオンではあるが、1時間以上並んで見るのはどうかと思った。前半のロボットがトランペットを吹くような所は確かにオオと思うが、それ以降は乗り物系が主体で動くのでそれほど斬新というわけでもない。やや過大評価の向きがあるかもしれない。

スリランカレストラン:
 昼食。グローバルコモン1にあるレストラン。自国のパビリオンでも出しているようだが、ここは独立したレストランになっている。まず何と言っても売る勢いが日本人と違う。カフェテリア方式なのだが、ぼやぼやしてると「オイシイヨ」といってバシバシトレイに乗せてしまう。皆にこやかで雰囲気いいので断り辛い。ああ、悲しいくらいに日本人(苦笑)味はまずまずか、日本では余り無いタイプなので甘めの採点でもいいかな。しかし地球博別名カレー博とは良く言ったものだ。会場中で様々なカレーが売られている。

ネパール館:
 大変に美しい、力の入った館と言えるだろう。昔の遺跡の再現か何かと思ったがオリジナルらしい。でもここ、持って帰るのが大変とパビリオンごと日本に売るつもりらしいな。案の定目論見通り買い手がついたらしいが(苦笑)この手の逞しさはあちこちの国が展開している。

アメリカ館:
 手堅い。フランクリンをテーマにシアター系のエンターテイメントになっている。さすがにこういうものは手馴れているというか、普通に良い出来のパビリオンと言えるだろう。個人的にはそれを出た後の火星探査機のモックアップ(?)に心奪われたが。思わず山のように写真を撮影。

アンデス共同館:
 ちょっと印象が薄め。展示のセンスはいいと思う。少しずつ期間中にも改良しているようだ。日本ではなかなか見れないような展示物が多い。

日立館:
 一番人気のパビリオンらしい。確かにそれは分かる気がする。愛・地球博は「自然の叡智」がテーマだが、実際のところはこの種の昔ながらの科学博的な技術誇示タイプが人気があるだろう。それでも動物をテーマにするなど気を遣ってはいたが。前半はPDAを渡され、柱のように設置してあるアクセスポイントから一瞬にしてデータを転送するデモを体験。これはそのまま市販しても良いような機材と思った。本当に一般人でも容易に使えるデータ端末という印象。メインはディズニーランド的な専用の乗り物に乗って3D体験だが、これはかなり意欲的な試みだ。入り口で撮影した自分の写真もすぐに反映されている。まぁ子供が喜ぶような代物と言えばそれまでだが、この館のは近未来に応用効きそうな技術が多く興味深い。ただ、一番人気ゆえに予約しないと5時間待ちになりそこまでして見るかというと・・・・・

ロシア館:
 マンモスはこっちでもしっかりと展示してます。写真もグローバルハウスと違って撮り放題。ここで充分じゃないのか?全体としては大国だぞと誇示する印象が強いのが笑えるが、ただ宇宙技術などのアピールは今日でもそれなりに意味があるだろう。内容的にもかなり上位に入る部類の館ではないか。

イギリス館:
 ガーデニング風の入り口はセンス良し。中の展示は一見地味だが結構工夫がある。細かい内容は忘れたがハイテク系おもちゃの印象。そして出口には沢山の覗き穴があり、覗くと様々な風景が。最初と最後が自然で妙な試みだが意欲的。個人的には気に入った。

チェコ館:
 各種楽器の展示が中心。少し変わっていて、地方都市のテーマ博物館的印象。空いていれば回ってみるのは面白い。ガラス細工も綺麗。

オーストリア館:
 要は2階からそりで滑るだけだ(^^;)しかし入る人出る人皆ニコニコしている。全員が全力で童心に帰っている館。何だかな。とは言え私もしっかり滑ってきたのだが。その他パビリオンの少なからぬ部分が氷で出来ているのは面白い。本当にその2点だけがウリの館なのだが、その割には評判いいらしい(笑)

アイルランド館:
 全体として暗めの照明の中で、展示物や彫刻で歴史や風俗、伝承などを紹介している。神秘的な雰囲気が特徴。イメージにも合っていていいのではないか。こういう館もないと。

オランダ館:
 床面がスクリーンになっているシアター主体の館。観光案内と言われればそれまで。ただ床面で写すセンスはなかなかいいし、手堅い映像。すぐに入れるならお薦め。

長久手日本館:
 色々なコーナーを順に見て回るのだが、時代特有の家具や電気製品をベルトコンベアで見せる部分はなかなか良かった。360度のスクリーンもなかなか良かった。ただ日本の主力館として人気がある割には全体としてかなり微妙かと感じた。それこそ中核に瀬戸のシアターを持って来れば良かったように思う。悪くはないのだが。

メキシコ館:
 とりあえず夕食。味は激しく微妙。値段も高い。絶対的には悪くないのかもしれないが。それはともかく館自体は非常にいいと思う。アンデス共同館が極めて強力になったという印象。外国館でこれを屈指とする人も多いのではないか。

カナダ館:
 期待したが、それほどでもなかった印象。シアター系だが、映像はイメージビデオ路線が裏目に出たように思う。自宅でゆっくり見るといいなと思うのだろうが、こういう会場ではもう少し演出的でないと合わないと思う。パビリオンの内装自体はなかなか。

キューバ館:
 とりあえず出したという印象が強い。ただ、私は下戸なので関係ないのだが、酒が飲める人には無茶苦茶評判がいいらしい。ラム酒とか?

イエメン館:
 展示物のほとんどに値札が付いている。壁に絵が色々飾っているが、札を良く見ると右下に小さく価格表示。要は物産展。ある意味潔い。その国の実態を紹介するのが万博の目的なら、これはまさしくその目的を正しく果たしている・・・・のか?いずれにせよある意味神パビリオン。

イラン館:
 適当にペルシャじゅうたんが置いてある。子供が座ったりして汚さないかと心配。言うまでも無いがきっちり売り物で数十万の値札が。100万オーバーの品もあるとか。無造作に置くなと。その国の実態を(以下略)

カタール館:
 近代国家のイメージを定着させようと努力しているような印象がある。明るく綺麗な館。歌手が頑張っていて、皆足を止めて聞いていた。連日やっているようだ。中東系の館ではやや珍しいかもしれない。

サウジアラビア館:
 近代国家だと全力でアピール。女性の社会進出もしきりに強調している館。私は内心ワッハーブ派の宗教自警団が火事の時女生徒を(以下自粛)という展示はないのかと全力でツッコミを入れていたが、もちろん会場に来ている大半の人はそんな表情はしていないのであった。いや嘘で固めているとは言わないけどもここはちょっと・・・・しかもこのパビリオン、外国館で企業Bゾーンに一番近く、見る人多いんだよな・・・・

 と、この付近でタイムアップ。一日で見た量としてはまずまずなのでそこそこ満足。しかしここまで来ると後一回くらいでほぼ網羅するなぁとか思ったり。とはいえ、さすがに行かないとは思うけど。

 全般として思うのは、良くも悪くも先進国と言われる国はこの種のイベントに関するある種の暗黙の了解というのを熟知しているなという事。何と言うか、空気が読めている。本来は逆で、日本がそういう空気に合わせた歴史を有したのだろうが。多くの国が欧州の一部として行動してきた近代の歴史は様々な国にある種の共通認識を養ったのかもしれない。それがまだ無い国と日本がコミュニケーションを取るのは容易なことではないな、とも思う。
 まぁ、万博のパビリオンでその結論は、明らかに考えすぎなのだが(苦笑)

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Comments

毎回楽しく読ませていただいております。
もし、もしもう一度行くのなら9月12日にオーストラリア館でTommyEmmanuelのコンサートがあるのでその日をお勧めしたいです。
いきなり初投稿でなんだ?と思われるかもしれませんが、現代アコースティックギターの最高峰の人なので平日ですがお勧めします。

Posted by: 愛読者 | 2005.07.07 at 11:08 AM

初めまして、更新も内容もマイペースのブログにお付き合いいただき恐縮です。
情報有難うございます。9/12となると辛そうですが覚えておきます。ホールよりパビリオンとかでやるほうが博覧会らしくていいですね。

Posted by: カワセミ | 2005.07.08 at 12:47 AM

おやおや、どっかですれ違っていたかもしれませんね。ちなみに当方はトヨタ館では4時半の回を見ました。

Posted by: かんべえ | 2005.07.08 at 09:46 AM

こちらは日立を見ていた頃です。距離的には近かったかもしれませんね。もっともあの近辺の空間では判別不可能でしょうか。

Posted by: カワセミ | 2005.07.08 at 11:37 PM

行間からカワセミさんが万博を満喫されている様子が伝わってきて読んでいる私まで楽しくなってきます(笑)
以前は万博にはあんまり興味がなかったのですが、カワセミさんの漫遊記?を読んでなんか行きたくなってしまいました。続編の(3)も期待しております。

Posted by: まったり | 2005.07.10 at 12:49 AM

また行間を読まれてしまった:-)
各パビリオンの評価内容は甘めなんですけど、こういうのは記念ものですからね。行かないと当たり前ですが二度と行けないのでつい。観光旅行などはそれほど好きではないのですがね。
行くのなら、味の点でリスクを犯しても外国館で少し変わったものを口にするのをお薦めします。無難なのはロティチャナイあたりか。

Posted by: カワセミ | 2005.07.12 at 01:04 AM

今週末は忙しくなりそう。その一方で平日に休めないことも無い。無理すればもう一度・・・・(苦笑)
ただ9/12はちょっと苦しいな。残念。

Posted by: カワセミ | 2005.09.08 at 10:07 PM

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